事業用メールアドレスの作り方|独自ドメインメールの基本

Web運用・保守
BUSINESS DOMAIN EMAIL GUIDE

事業用メールアドレスの作り方
独自ドメインメールの基本

独自ドメインメールとは、 「info@example.com」のように自社のドメインを使うメールアドレスです。 作成には、ドメインだけでなく、 メールを受信・送信するサービス、メールボックス、 MX・SPF・DKIM・DMARCなどのDNS設定が必要です。 この記事では、メールサービスの選び方から、 アドレス作成、パソコン・スマートフォンへの設定、 転送・共有、迷惑メール対策まで順番に解説します。

info@の作成 MX・メール認証 PC・スマホ設定 転送・共有
必要なもの ドメイン・メールサービス・
DNS設定

ドメインを取得しただけでは、メールの送受信は始まりません。

基本アドレス info@と個人用を
役割で分ける

代表窓口、請求、採用、担当者などを必要な範囲で作成します。

安全な運用 二要素認証と
SPF・DKIM・DMARC

アカウント保護と、なりすまし・迷惑メール判定への対策を行います。

SECTION 01

独自ドメインメールは メールサービスとDNSを接続して作ります

ホームページのドメインがあっても、メールボックスを用意しなければ送受信できません。

ANSWER 4つの準備で
利用開始

独自ドメインメールを作るには、 独自ドメイン、メールサービス、メールアドレス、 DNSレコードの4つが必要です。

たとえば「example.com」というドメインを持っていても、 そのままでは「info@example.com」の受信箱は存在しません。 レンタルサーバーのメール機能、 Google Workspace、Microsoft 365などから メールを扱うサービスを選び、メールボックスを作成します。

その後、ドメインのDNSへMXレコードを設定し、 受信メールの配送先を指定します。 さらにSPF・DKIM・DMARCを設定して、 自社ドメインから送信するメールの認証と なりすまし対策を整えます。

独自ドメインメールは「GmailやOutlookを使わない」という意味ではありません。 Google WorkspaceではGmail、Microsoft 365ではOutlookなどの操作画面を使いながら、 自社ドメインのメールアドレスを利用できます。
SECTION 02

事業規模と使い方に合わせて メールサービスを選びます

料金だけでなく、管理のしやすさ、迷惑メール対策、共有方法、障害時のサポートを比較します。

SERVER MAIL レンタルサーバーのメール
小規模・費用重視

ホームページ用サーバーの機能で メールアドレスを作る方法です。 追加費用を抑えやすく、少人数での利用に向きます。

迷惑メール対策、容量、Webメール、バックアップ、サポート範囲を確認します。
GOOGLE WORKSPACE Google Workspace
Gmail・Google連携

Gmailの操作画面で独自ドメインメールを使い、 Googleドライブやカレンダーなどと連携できます。

利用者ごとのアカウント、管理者権限、月額費用を確認します。
MICROSOFT 365 Microsoft 365
Outlook・Microsoft連携

独自ドメインをMicrosoft 365へ追加し、 OutlookやExchange Onlineでメールを利用します。

共有メールボックスやMicrosoft製品との運用を重視する場合に検討します。
確認項目
確認する内容
判断の目安
利用人数
代表窓口だけか、スタッフ全員に個別アカウントが必要か
人数増加時の追加料金と管理方法を確認
容量
一人あたりの保存容量、添付ファイル、保存期間
写真・見積書・図面などを多く扱う場合は余裕を持つ
迷惑メール対策
受信フィルター、隔離、送信元認証、管理画面
事業メールを見落とさず、誤判定を確認できること
共有・引き継ぎ
共有メールボックス、グループ、代理送信、権限変更
担当者変更でも同じ窓口を継続できること
サポート
障害時の窓口、メールログ、復旧、設定支援
自社でDNSや端末設定を管理できるかも含めて判断
SECTION 03

事業用メールアドレスは 窓口と担当者を分けて作ります

最初から大量に作らず、実際に管理できる必要最小限のアドレスから始めます。

アドレス例
主な用途
運用上の注意
info@
代表窓口、一般問い合わせ、名刺・ホームページ掲載
誰が確認・返信するか、返信名義を決める
contact@
問い合わせフォームの管理者通知
info@と分ける必要があるか、受信漏れがないか確認
support@
契約後のサポート、修理、問い合わせ対応
一般問い合わせと既存顧客対応を分けたい場合に使用
billing@
請求書、契約更新、支払い関連
経理担当と事業責任者が確認できる運用にする
recruit@
採用応募、面接日程、応募書類
個人情報の閲覧権限と保存期間を限定する
氏名@
担当者との個別連絡、営業、商談
退職・異動時の転送、代理対応、データ引き継ぎを決める
用途が分からない短縮語を使う

社内では分かっても、顧客が入力・記憶しにくい文字列は避けます。

アドレスを作りすぎる

確認担当がいない受信箱が増えると、問い合わせや重要通知を見落とします。

担当者個人だけに代表窓口を任せる

休暇・退職・体調不良時にも確認できる共有方法を用意します。

catch-allだけで運用する

存在しない宛先もすべて受信すると迷惑メールが増える場合があります。

代表アドレスを複数人で扱う場合は、 一つのパスワードを全員で共有するのではなく、 グループ、共有メールボックス、代理アクセスなど メールサービスが提供する権限機能を利用しましょう。
SECTION 04

独自ドメインメールを作成する 8つの手順

既存メールから切り替える場合は、新しい受信箱を先に作ってからMXレコードを変更します。

01
ドメインの管理アカウントを確認する

契約会社、登録者、管理画面、DNS管理場所、 更新期限、支払い方法を確認します。

事前確認
02
メールサービスを契約する

レンタルサーバー、Google Workspace、 Microsoft 365などから、人数と運用方法に合うものを選びます。

サービス選択
03
ドメインの利用権限を確認する

指定されたTXTレコードなどをDNSへ追加し、 そのドメインを管理していることをメールサービス側で確認します。

ドメイン確認
04
利用者とメールアドレスを作成する

info@などの窓口、担当者アドレス、 エイリアス・共有先を作成し、管理者を決めます。

受信箱作成
05
MXレコードを設定する

メールサービスが指定するMXレコードをDNSへ追加し、 新しい受信メールの配送先を切り替えます。

受信設定
06
SPF・DKIM・DMARCを設定する

自社ドメインから送信してよいサービスをDNSで示し、 なりすましと迷惑メール判定への対策を整えます。

送信認証
07
パソコン・スマートフォンへ設定する

Webメール、公式アプリ、Outlook、 iPhoneのメールなどへアカウントを追加します。

端末設定
08
送受信・返信・迷惑メールをテストする

外部のGmailやMicrosoft系メールと相互送信し、 受信、返信元、署名、迷惑メール判定を確認します。

最終確認
Google Workspaceでは、ドメインのMXレコードをGoogle指定の値へ設定して Gmailを有効化します。Microsoft 365でも、 ドメイン所有の確認後にMXなどのDNSレコードを追加して 独自ドメインメールへ接続します。
SECTION 05

MXで受信先を決め SPF・DKIM・DMARCで送信元を認証します

DNSの値は推測せず、契約したメールサービスが現在案内している値を使用します。

01
MXレコード

そのドメイン宛のメールを、どのメールサーバーへ届けるか指定します。 古いサービスのMXが残る場合は優先順位と削除条件を確認します。

02
SPF

自社ドメインから送信してよいサーバーやサービスをTXTレコードで示します。 フォーム・請求・配信などすべての送信元を整理します。

03
DKIM

送信メールへ電子署名を付け、 受信側が送信元ドメインと改変の有無を確認できるようにします。

04
DMARC

SPF・DKIMの認証とFromのドメインを照合し、 認証に失敗したメールの扱いやレポート先を指定します。

05
TXTによる所有確認

Google WorkspaceやMicrosoft 365などへ ドメインを追加する際、指定されたTXT値で管理権限を確認します。

06
DNS反映と確認

DNS変更はすぐ全環境へ反映されない場合があります。 管理画面の確認結果と実際の送受信を両方確認します。

Gmailの送信者ガイドラインでは、 Gmail宛へ送るすべての送信者にSPFまたはDKIMが求められています。 Googleは規模を問わずSPF・DKIM・DMARCを設定することを推奨しています。 認証が不足したメールは迷惑メール扱いや拒否につながる可能性があります。
SECTION 06

利用端末と担当人数に合わせて 受信・返信・共有方法を決めます

転送だけで済ませず、どのアドレスから返信するかまで確認します。

方法
特徴
注意点
Webメール・公式アプリ
ブラウザや提供元アプリからログインする
設定が比較的簡単で、認証・同期も提供元の方式を利用しやすい
Outlook・標準メールアプリ
メールアカウントを端末へ追加して使用する
提供元の自動設定・OAuthを優先し、手動時はIMAP・SMTP情報を確認
IMAP
メールをサーバー上で管理し、複数端末で同期する
サーバー容量、削除同期、フォルダー構成を確認
単純転送
独自ドメイン宛を既存メールへ転送する
返信元が個人Gmailにならないよう送信設定も用意する
エイリアス
複数アドレスを一つのメールボックスで受ける
実体の受信箱を増やさず窓口を分けられるが、返信元設定を確認
グループ・共有メールボックス
複数人で代表窓口を確認・返信する
担当済み管理、送信者名、閲覧権限、退職者の削除を決める
01
提供元の自動設定を試す

Google、Microsoft Exchangeなど、 端末に表示される正式な提供元を選び、画面の案内に従います。

自動設定
02
手動設定に必要な情報を確認する

メールアドレス、ユーザー名、パスワード、 IMAP・SMTPサーバー、ポート、暗号化方式を用意します。

手動設定
03
受信と送信を別々にテストする

受信できるだけでなく、 外部宛へ送信し、返信元・署名・迷惑メール判定を確認します。

送受信確認
04
端末紛失・退職時の削除方法を決める

パスワード変更、セッション解除、 ユーザー削除、端末からのアカウント削除手順を用意します。

権限管理
iPhoneやOutlookなどへメールを追加する際、 一般的なサービスはメールアドレスとパスワードで自動設定できます。 自動設定できないサービスでは、 メール提供元からIMAP・SMTPなどの設定値を確認して手動入力します。
EMAIL SETUP CHECK

独自ドメインメールで 確認したい30項目

作成直後だけでなく、担当者変更・サービス移行・DNS変更後にも確認します。

ドメインの管理会社・登録者が分かる
DNS管理画面へ自社でログインできる
メールサービスの契約者と管理者が分かる
必要な利用人数とアドレス数を決めた
info@などの代表窓口を決めた
個人用と共有用アドレスを分けた
各受信箱の確認担当者が決まっている
退職・休暇時の代理確認方法がある
メールボックスの容量を確認した
ドメイン所有確認が完了している
MXレコードが現在のサービスを向いている
古いMXレコードの扱いを確認した
SPFにすべての正規送信元を含めた
DKIM署名を有効にした
DMARCレコードを設定した
フォーム・請求・配信サービスも認証対象にした
管理者アカウントへ二要素認証を設定した
回復メールとバックアップコードを管理した
共有パスワードだけで運用していない
パソコンで受信・送信できる
スマートフォンで受信・送信できる
返信元が独自ドメインになっている
署名に事業者名・連絡先を入れた
転送後も独自ドメインから返信できる
Gmail・Microsoft系など複数宛先で試した
迷惑メール・隔離領域を確認した
問い合わせフォームの通知先を変更した
契約更新日と支払い方法を記録した
担当者変更時の引き継ぎ手順がある
定期的に送受信テストを行っている
作成後は名刺やホームページへ掲載する前に、 外部アドレスとの送受信、返信元、署名、 スマートフォン表示、迷惑メール判定まで確認しましょう。
MORINOMIYAKO PLAN

ホームページと事業用メールを 同じ独自ドメインで整えます

杜の都Webサービスでは、ホームページ制作時に ドメイン・サーバーの管理方法を確認し、 事業用メールの作成や問い合わせフォームの通知先設定も支援します。

初期制作費 年間プランなら
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メール設定で確認する主な内容

  • ドメイン・サーバーの契約状況
  • 必要な事業用メールアドレス
  • メールボックス・転送の設定
  • パソコン・スマートフォンの基本設定
  • 問い合わせフォームの通知先
  • SPFなど基本的なDNS設定
  • 送受信・自動返信のテスト
  • 公開後の管理・更新方法

※Google Workspace、Microsoft 365など外部サービスの利用料、 高度なメール移行、過去メールの移動、 組織全体のセキュリティ設計は別途となる場合があります。

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ドメイン、メールサービス、DNS、端末、 共有方法、迷惑メール対策を一続きで設定し、 担当者が変わっても使い続けられる事業用メールを作ります。

独自ドメインメール・DNS・端末設定について

本記事は、2026年7月時点のGoogle、 Microsoft、Appleの公式情報を参考に作成しています。 MX・SPF・DKIM・DMARC、IMAP・SMTPなどの具体的な設定値は、 契約するメールサービスとDNS管理会社によって異なります。 必ず各サービスの管理画面と最新手順をご確認ください。